派遣先から正社員登用のお誘いを受ける人もいます。
やった~!転職活動せずに正社員になれる!ラッキー!と思った方、ちょっと待ってください。正社員登用時の条件は確認しましたか?
派遣先からの正社員登用を受けるかの判断ポイント
正社員登用を受けるかの判断ポイントは登用後の条件です。
派遣から正社員登用で正社員になった場合、職場の他の正社員より給与や職位が著しく低いことがあります。仕事のパフォーマンスや能力での判断ではなく、派遣からの正社員登用という入口の部分で区別されてしまうのです。これは派遣先企業の制度によるので一概に言えませんが、仕事ぶりに見合った条件にできないことが多々あります。
結果、給与面や職位が低く設定されてしまうために、派遣で働いているよりも給与が低くなるという現象が起こります。このような理由から正社員登用をうけず派遣のまま働き続ける人もいました。派遣仲間たちの話もきくと日系企業に多そうな感じでした。契約社員についても同様の現象があるようです。
私も正社員登用のお誘いがありましたが、修士卒でも正社員登用時は高専卒の給与水準からスタートになるときいたため、登用ではなく他の企業への転職を選びました。
派遣先の正社員登用の実態調査
登用の声がかかるより前に、派遣先の正社員登用の条件を調査する必要があります。
まず、職場で正社員登用された社員がすでにいればその人に条件や実態をききます。
しかし、所属している企業のことを悪く言わないかもしれないのでホントのことを話してくれたらラッキーぐらいに考えましょう。
そして真実を語ってくれそうなのが、登用を断り派遣で働き続けている人です。このような派遣社員は10年以上と長く働いていることもありむしろ入社2-3年の新入社員より会社のこと知っていたりします。
私の場合は派遣先になぜか正社員登用を断り10年近く派遣をやっている人がいましたので、比較的早い段階で察することができました。その人は他にも仕事を掛け持ちしていたので、なんで給料の高い正社員にならないのか不思議に思っていましたが、上記のような実態があったのです。
正社員登用の場合に、納得できる給料で雇われるならそのまま正社員登用してもらえばいいと思いますが、そうでないなら、考える必要があります。
一番下の給料からスタートしその企業で定年まで働き続けるとすると将来的にもらえる給料の総額も小さくなってします。派遣を早く抜け出したいとも思いますが、長期的な視点も持つ必要があります。
条件が悪くても一度正社員として登用され、実績を作り数年後再度転職もありですが、個人的には辞めくにになりそうだなあと思ったりします。
無期雇用派遣(正社員型派遣)という制度が広がり、今後わざわざ派遣先が派遣社員を正社員登用することは少なくなるのかもしれません。
しかし、私のいたバイオ・化学系の無期雇用派遣(正社員型派遣)でも、登用の声がかかり2-3年で派遣を抜けていった同僚がいましたので可能性はあります。
もし正社員登用のお誘いが来たときは上記のことをしっかり考えて判断することをお勧めします。