研究職派遣とは、研究開発(R&D)などの業務に従事する人材が、派遣社員として企業や研究機関で働く形態のことです。
「研究職」とは?
「研究職」とは、科学・技術・医薬・化学・食品などの分野で、実験・分析・開発・評価などを行う職種のこと。派遣会社が記載している研究職派遣は、研究だけを意味するのではなく、科学技術に関する業務全般を意味しています。そのため、品質管理業務のようなルーチンワークも入っています。
例えば、:製薬会社で新薬の開発に関わる、薬の品質管理をする
化学メーカーで材料の開発、分析・試験をする
食品会社で新製品のレシピ開発をする など
「派遣」とは?
派遣とは、派遣会社に雇用され、その会社から別の会社に派遣されて働く仕組みです。つまり、勤務先(実際に働く場所)はA社だけど、雇い主は派遣会社(B社)になります。
「研究職」+「派遣」=「研究職派遣」ってどういう働き方?
あなたが派遣会社に登録・就職し、その会社から「〇〇製薬の研究所で新薬の分析をする仕事に行ってほしい」と言われて、〇〇製薬で働く、という流れです。
研究職派遣のメリット・デメリット
メリット
大手企業や有名研究機関での経験が積める
未経験業務に携われるチャンスがあることがある(派遣先による)
異なる職場を経験できる
比較的ワークライフバランスがとりやすい(派遣先による)
✕ デメリット
基本的に期間限定(更新制)
昇進や正社員登用の道が狭いこともある
派遣切りや契約終了のリスクがある
給与・待遇が派遣社員水準
家族の反応が悪い
よくある派遣先の分野
製薬・バイオ系(細胞実験、遺伝子解析など)
化学分析(HPLC、GC、IRなど)
食品開発・品質管理
環境分析、材料開発
大学や公的研究機関の技術補助
もし「正社員の研究職につけなった…」「色んな企業で経験を積みたい」といった場合は、研究職派遣はひとつの選択肢になります。
仕事内容を具体的に知りたい場合は、実際に派遣会社の求人をみてみましょう。研究職派遣に強い人材会社を見ると、求人内容がイメージしやすくなるかもしれません。